意外と高く売れる骨董品のジャンル

「押し入れにしまってある古い壺、もしかして価値があるのかな?」「祖父母の家から出てきた古い道具、捨てるのはもったいない気がする…」このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。実は、私たちの身近にある古いものの中には、予想以上の価値を秘めているものが少なくありません。

今回は、特に高値で取引される可能性のある骨董品について、具体例を交えながらご紹介していきます。

驚きの高額もありえる注目の骨董品

茶道具:茶碗一客で数百万円も

茶道具の世界では、特に茶碗が高額で取引されることがあります。例えば、楽焼の茶碗は、作者や時代によっては一客で数百万円という価格がつくことも。特に、「長次郎」「本阿弥光悦」といった江戸時代以前の名工の作品は、美術品として極めて高い評価を受けています。また、現代の人間国宝の作品も、工芸品として高い価値を持っています。

浮世絵:海外でも人気急上昇

葛飾北斎や歌川広重といった江戸時代の浮世絵師の作品は、国内外で高い評価を受けています。特に「富嶽三十六景」などの有名なシリーズの版画は、状態の良いものであれば一枚で数百万円という価格で取引されることも。実は、明治時代以降に作られた復刻版でも、きちんとした版元のものであれば、相当な価値があるケースがあります。

古伊万里:ヨーロッパで競り合いも

江戸時代に有田で作られた「古伊万里」の磁器は、特にヨーロッパのコレクターから高い評価を受けています。大きな飾り皿や花瓶などは、状態が良ければ数百万円から数千万円という価格がつくことも。特に、色鮮やかな「金襴手」と呼ばれる様式の作品は人気が高くなっています。

意外と価値がある!見逃しやすい骨董品

掛け軸と書画

掛け軸は、多くのご家庭に代々伝わるものですが、その価値を見過ごされていることが少なくありません。特に、近代の著名な画家や書家の作品は、美術品として高い評価を受けています。また、江戸時代以前の禅僧による書や水墨画なども、その精神性と芸術性から、国内外のコレクターに求められています。状態が良く、箱書きが残っているものは、特に価値が高くなる傾向にあります。

書道具

書道具は、文人の必需品として古くから大切にされてきました。中でも、有名な作家による硯や筆、古い時代の優れた書道具は、その歴史的価値と実用性から高い評価を受けています。特に、端渓硯や歙州硯といった古い採石場の石で作られた硯や、江戸時代以前の作品は、その希少性から価値が高くなっています。また、象牙や銀、螺鈿などの装飾が施された筆筒や文箱なども、その芸術性と精巧な細工から、美術品として人気があります。箱書きや共箱が残っているものは、さらに価値が上がることも。

漆器と木工品

漆器、特に蒔絵の技法を用いた箱や盆、重箱などは、その技術の高さから美術品として評価されます。一見普通の箱に見えても、作者や時代によっては驚くべき価値を持つことがあります。特に、江戸時代の名工による作品や、明治期の輸出用に作られた高級漆器は、その精緻な技術から、国内外で高い評価を受けています。また、木彫の仏像や彫刻も、作者や時代によっては美術品として非常に高い価値を持つことがあります。

価値を決める重要な要素

作者や制作年代

骨董品の価値を決める最も重要な要素の一つが、作者と制作年代です。有名な作家や工房の作品、特に江戸時代以前の古美術品は、高い評価を受けやすい傾向にあります。ただし、近代以降の作品でも、人間国宝や著名な作家の作品は、高値で取引されることが多くなっています。

状態と保存状態

骨董品の価値は、その保存状態によって大きく変わります。傷や欠けがなく、オリジナルの状態が保たれているものは、特に高く評価されます。また、箱書きや共箱(作者による箱書きがある箱)が残っているものは、真贋の証明になるとともに、付加価値として評価されます。

需要とトレンド

骨董品の価値は、時代とともに変化することがあります。例えば、近年では昭和レトロへの関心の高まりから、その時代の生活用品や装飾品の価値が上昇しています。また、海外からの需要によって価格が大きく変動することもあります。

高価売却のためのヒント

適切な評価を受けることが大切

骨董品の価値は、一般の方には判断が難しいものです。特に高額が期待できそうな品物は、複数の専門家に評価を依頼することをお勧めします。信頼できる骨董品専門店や、鑑定士のいる買取店の専門家に相談することで、適正な評価を得ることができます。

まとめ

骨董品の世界は、予想以上に奥深く、また意外な発見に満ちています。「もしかしたら?」と思われる品物がありましたら、一度専門家に相談してみることをお勧めします。思わぬ掘り出し物が見つかるかもしれません。

ただし、骨董品の価値は必ずしも金銭的なものだけではありません。それぞれの品に込められた歴史や文化、そして作り手の想いにも目を向けてみてはいかがでしょうか。そうすることで、骨董品の新たな魅力を発見できるかもしれません。

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