【 笙 高額買取 】笙は高く売れる？ 買取強化中

そもそも笙（しょう）とは？

笙とは雅楽で使用される管楽器の1つです。
鳳凰が羽を休める姿に似ているため鳳笙（ほうしょう）とも呼ばれております。
雅楽の表現には楽器のみで演奏を行う「管弦(かんげん) 」 、中国大陸の楽舞を伝承して作られた「左舞」と朝鮮半島の楽舞を伝承して作られた「右舞」の2種類が番舞となっている 「舞楽(ぶがく) 」 、声楽をメインとして楽器で伴奏や助奏をする「歌謡(かよう) 」の３種類ありますが、舞楽の右舞以外では全て笙を使用した演奏を行う程、雅楽では必須級の楽器となります。

笙の構造

構造は頭（かしら）と呼ばれる黒い部分に17本の長さがバラバラな竹管（ちくかん）が立てられ帯で束ねられたような形状をしています。

頭には吹口（ふきくち）が付いています。17本の竹管のうち15本の竹管の根元に、響銅（さわり）という合金で作られたリードの簧（した）と呼ばれるものがあり、吹口から息を吸ったり吹いたりすることでそのリードを振動し音が出る仕組みとなっております。

笙はとても湿気に弱く、演奏の前後や長時間の演奏の時には演奏中でも電熱器や火鉢などで暖めた状態で演奏を行うほどデリケートな楽器です。

竹管の長さが短い「千」、「也」、「言」の3管は帯が口に当たってしまう為、上部に逆輪（さかわ）という金属を付けて保護します。

また、「也」、「言」の逆輪の下部に付いているのが屏上（びょうじょう）です。屏上は飾りの金具です。写真のように竹管の表面に付いている場合もあれば、裏面の内側に付けられる場合も御座います。

実際に演奏する際は、竹管の下部に小さい穴の指穴が空いており、そこを指で押さえながら吹口を吸ったり吹いたりすることにより音階が変化します。

17の竹管には右回りにそれぞれ名前があります。
千（せん）
十（じゅう）
下（げ）
乙（おつ）
工（く）
美（び）
一（いち）
八（はち）
也（や） 簧が無い
言（ごん）
七（しち）
彳・行（ぎょう）
上（じょう）
凢（ぼう）
乞（こつ）
毛（もう）簧が無い
比（ひ）

「也」と「毛」には簧（した）が無く、音が出ません。

査定のポイント（高額査定ランキング）

笙の査定をする際に弊社ではいくつかのポイントが御座います。

・竹管（ちくかん）の材質
笙の基本となる竹の材質の中で、真竹という煤竹（すすたけ）と呼ばれる茅葺き（かやぶき）屋根で長い年月をかけ囲炉裏やかまどなどの煙で燻（いぶ）されて黒く褐色した竹が最も良いとされています。
しかし、煤竹は希少性が高く数が少ない為、近年では白竹（しらたけ）と呼ばれる煤がかかってない白い竹管や人工煤竹（じんこうすすたけ）と呼ばれる短期間で竹を燻（いぶ）して煤竹に人工的に近づけたもの、煮竹（にだけ）と呼ばれるお酢と鉄分を入れて煮る事で酸化することで出来上がります。煮竹は煤竹と比べると非常に黒に近いほど濃い茶色で煮ることにより竹の繊維が壊れることから割れやすいのが特徴的です。しかし煤竹、人工煤竹、煮竹は見ただけでも見分けが付きずらいですのでお気軽にご相談ください。

高額査定ランキング
１位, 煤竹（すすたけ）
２位, 人工煤竹（じんこうすすたけ）
３位, 煮竹（にだけ）
４位, 白竹（しらたけ）

・帯や逆輪（さかわ）の素材
帯や逆輪の素材で主に使用されるのは銀や銅と亜鉛を混ぜ合わせた真鍮（しんちゅう）のものが多いです。極稀に純金を使われているものもあり査定のランクは一番高く、次に銀、そして真鍮の順になります。

高額査定ランキング
１位, 金・純金
２位, 銀・純銀
３位, 真鍮（しんちゅう）

・頭（かしら）の素材
頭は檜や桜の木などで作られている木製で、本漆が塗られております。
価格を安価にするために頭を樹脂（プラスチック）で製作したプラ管というものが御座います。樹脂で作られた頭も何重にも黒く塗り重ねている為、樹脂製には見えない物も御座います。
また、本漆塗りをした後にさらに上から蒔絵を施してあるものもあり、蒔絵の有無、蒔絵の絵柄、蒔絵の量などによっても査定額が大きくUP致します。

高額査定ランキング
１位, 木製・本漆塗り
２位, プラ管（プラスチック管）

※蒔絵が入っていると査定額が大幅UP！！

・根継（ねつぎ）の素材
根継は竹で作られている竹製で、本漆が塗られております。
価格を安価にするために根継を樹脂（プラスチック）で製作したプラ管というものが御座います。

高額査定ランキング
１位, 竹製・本漆塗り
２位, プラ管（プラスチック管）

最後に

笙はとてもデリケートな楽器で年数が経つと共に劣化による割れや音が出なくなってしまうことが御座います。割れ等がありますと査定が下がってしまいますので、ご売却をお考えの方はなるべく早くご相談ください。

また新栄堂では現在、笙や雅楽器、和楽器の買取を強化中です！！
LINE査定やメール査定も実施しておりますのでお気軽にお問合せください。