和楽器の歴史

日本の伝統的な音楽に欠かせない和楽器。
和楽器には
弾く(弦楽器) 箏と琴、琵琶、三味線、胡弓
吹く(管楽器) 笛、笙、篳篥、尺八、法螺貝
打つ(打楽器) 太鼓、鼓、かね・すず、拍子木などの種類がございます。
今回は和楽器の中でも、特に新栄堂が数多く取り扱っている三味線、津軽三味線、琴の歴史についてコラムを書かせていただきます。
三味線・・・三味線は、江戸時代を通して盲人の音楽家による専業として発展してきました。もともと、琵琶を用いた歌の伴奏を、三味線で行うようになったのが地唄三味線の始まりです。「地歌」とは、江戸時代初期の京都・大阪の音楽家たちが、自分たちの土地の歌=地歌という意味で用いた名称であります。

津軽三味線・・・津軽三味線は、大変音量が大きく技巧的にも演奏効果が高い点が特徴です。歴史は浅く、19世紀中ごろ『仁太坊(にたぼう)』(1857~1928)によって創始されたといわれています。弟子たちに対して個性ある演奏を求めたことが、津軽三味線そのものの個性を高めたのかもしれません。『津軽じょんがら節(つがるじょんがらぶし)』など、青森の民謡などに使われます。

・・・筝(そう)とも呼ばれます。琴は、奈良時代に中国から伝来し、平安時代には雅楽に用いられました。その後、琴では生田流と山田流という2つの大きな流派が生まれました。生田流は上方(京都・大阪)で流行していた地歌と結び付き、三味線との合奏を重視したとされ、山田流は音量が大きく芯のある音が特徴と言われています。

以上になります。まだまだ数多くの和楽器がございますが、また後日コラムを書かせていただきます。ご覧いただき有難うございました。